学会について
創動運動・・脳の残存機能による、脳の訓練、そして脳活性化のために
2000年の介護保険導入から、寝たきりに向かう介護度重度化に経済的合理性があると認識しました。 文部科学省の研究費による研究でも、器具開発の研究費申請でもそのことが明らかになっています。
高齢者がいくつになっても、又これまでなら障害者と言われるような身体状況になっても活躍できる社会でなければならないとの決意ですすめた我々の研究が超高齢社会を持続可能にします。
この命題を実現する為に、介護保険から生まれる国内の状況を照らし、国際活動の重要性を認識しました。 国際活動を始めるために、2001年の国内学会にサイパン島政府の担当者を個人の負担で、招待しました。 これを嚆矢として、翌年のサイパン島政府と国際学会を共同開催いたしました。この大会は「人類の高齢までの生存の獲得に伴う社会保障増大や若年者負担増から招来する社会崩壊(Aging Crisis)を解決するための新たな文明の確立」をその題名とし、開催しました。私は共同大会長として基調講演で、そのために何をすべきかを述べました。
それはリハビリテーション医療(リハ)の再構築です。 本年10月に慶應義塾大学において国内ではじめて、国内大会と合わせ国際大会を私の責任で開催します。 主題「障害を得ても自律的な運動による脳への働きかけを通じて、脳に人が持っている潜在力によって、脳を活性化し、人々の体機能を再度獲得しよう」を実現するためです。我々の用いている「Biophilia」はその作用を意味しています。 私は、理学療法士による他動運動中心のリハを、自律的な運動リハを中心にしたものに再構築しなければならないと多年主張してきました。発表も論文も拒絶され、研究費などは5点中1点を付けられる有様でした。
人類福祉に寄与するために、リハ医学を再構成することに対して、姉妹団体として研究を推進している国際バイオフィリア リハビリテーションアカデミー(IBRA)も共にいまだ小規模の学会 です。しかしながら、リハ医学に関する我々の提言は年ごとに支持が拡大しています。
世界のリハ医師の大会:ISPRM 2014へ昨年の我々の大会ポスターが要請により掲示されました。 今年の大会で、これまですすめてきた研究活動、社会化活動を明らかにし、これから世界でなすべき研究を明らかにしていきます。
青色ダイオード研究者のノーベル賞受賞やシンデレラのようだったSTAP細胞研究で、国民は広く科学技術や研究の与える価値とその怖さを知りました。 私たちの研究は多年に及び、今日では世界の多くの大学と共同研究を実施し、人類に大きな貢献をしようとしています。
いよいよ私たちの研究活動が社会に必要とされ、多くの人々の幸福の実現に寄与できる日が近づいていると感じています。 皆様のご期待も高まっており、本年は国際学会も同時に開催されます。
まだ少数の研究者による学会です。克服しなければならない課題も多く、これからも継続的な研究活動が必要です。本大会への多くの方々の参加をお待ちしています。
終わりに常務理事・大会長として、この学会への多くの学際的な研究者のご参加を期待し、歓迎します。