第23回大会
2022年2月10-11日

横浜市


全国および神奈川県における介護の地域差の実態

国際バイオフィリアリハビリテーション学会
理事 牛澤賢二

介護に関する地域差に関して全国および神奈川県を対象にして分析しその実態を報告する.いま介護サービスの費用は年間10兆円に達しようとしている.問題の一つとして介護認定率や介護給付費あるいは保険料に関する大きな地域差の存在がある.その大きな要因の一つは当然のことながら高齢化の度合いであり,このことに関しては既に多くの分析結果が報告されている.ここでは高齢化の度合いを調整してもなお残る実質的な地域差の実態を明らかにする.高齢化の度合いの指標として高齢化指数(後期高齢者数/前期高齢者数)と後期高齢者に占める85歳以上高齢者の割合を取上げる.その他に各地域の第1号被保険者数(規模)も要因として含めて考える.これらの要因を調整する方法として数量化理論Ⅰ類を適用し,全国都道府県および神奈川県内市町村の間の地域差の実態を明らかにする.